言論NPOは、日本国内や国境を越えた課題の解決に、世界やアジアの知識層とも連携し取り組む、非営利のシンクタンクです。2001年の創立以来、特定の利益に寄らず、独立した立場から国内外の課題解決の提案やそのための調査研究、議論を続けています。
私たちが行なう言論活動は一般社会に対する公益性が問われるもので、その内容と成果は全て公表されます。
私たちは世界の分断をこれ以上悪化させず、アジアで紛争を起こさないこと、そして日本や世界が抱える課題を市民ひとりひとりが考え、解決に向けて動き出すことができる社会を目指しています。
ミッション
言論の力で、より強い民主主義と課題に挑む日本を
言論 NPO はまだ若い小さなシンクタンクですが、活動は世界の最前線に立っています。2012年には、米国の外交問題評議会(CFR)が設立した世界を代表する 20 カ国のシンクタンク会議「カウンシル・オ ブ・カウンシルズ(CoC) 」に日本から唯一選出されました。
2017 年には世界 10 カ 国の民主主義国のトップシンクタンクと共同で、地球規模の課題を東京発で議論し、G7 や G20 の議長国に提案する画期的な「東京会議」を立ち上げました。
中国とは、世界が認める本気の議論の場、「東京―北京フォーラム」をこの17年間、どんな障害や困難があっても開催し、一度も中断したことがありません。
私たちは、市民が強くならなければ、この国が直面する課題も解決できず、民主主義は十分に機能しないと考えています。
私たちは、国境を越えた課題に取り組む多くの会議や国内の多くの作業と議論を通じて、市民に公開された議論の場と判断材料を提起、この国により強い民主主義と課題に挑む新しい動きを作ろうと考えています。
言論NPOの取り組みの二つの柱
1. 民間外交-民間から課題解決のサイクルを動かす
2.民主主義の修復―代表制民主主義の信頼を取り戻す
私たちは当事者としての姿勢を取り戻すべき
私は、この2022年を、私たちが当事者としての姿勢を取り戻すべき年だと考えています。
私たちが直面にしているのは、前例のない危機であり、それぞれが関連しながらも、不連続に、しかも同時に世界で広がっています。
感染症や温暖化は地球の生存をかけた危機です。世界では所得や富の絶対的な格差が広がり、AIやデジタル化への熾烈な技術競争に人間の統治が追いついていません。
事態をより複雑にしているのは、米中対立という地政学的な対立です。
世界は協力よりも、分断に向かい始め、その最前線としてこのアジアで緊張が高まっているのです。
さらに、考えるべきことは、多くの国で民主主義は後退し、その統治が市民の信頼を失いつつあることです。日本もそれと無関係でないことは、多くの人は気付いているはずです。
ところが、この国はまだ本気になれず、多くの人が評論家になり、不安に迎合する勇ましい声だけが好まれています。
このままでは、未来の可能性を自分たちで潰しかねない。それが、私の危機感なのです。
私たちが、これからも自由で民主的な社会を望むのであるならば、この変化に立ち向かうべきではないか。それが、私の言う、当事者の姿勢です。
活動内容
言論NPOは、主に以下のような活動をしております。
1.国内外有識者との会議の実施
世界の課題に関して、世界的に有名な政策立案者や専門家と世界の課題に挑む議論をしています。一般会員、メンバー、法人会員の方は現地で傍聴いただけます。
また、無料登録者や全ての会員の方にオンライン視聴リンクや議事録を公開しております。
2.国際会議の開催
東京会議、アジア平和会議、2.東京-北京フォーラム、日韓未来対話といった国際会議を国際的に著名なシンクタンク等と合同で開催しております。
一般会員、メンバー、法人会員の方は現地で傍聴いただけます。また、無料登録者や全ての会員の方にオンライン視聴リンクや議事録を公開しております。
3.世論調査
G7各国などの55カ国や日本国内における民主主義に関する世論調査、日中世論調査、日韓世論調査などを毎年実施しております。世界で唯一無二のデータも多く、世界のメディアやシンクタンク、学術組織に引用されています。メンバー、法人会員の方には詳細なデータを、一般会員の方にはデータの概要を、そして無料登録者の方にはデータの記事を公開しております。
4.マニフェスト評価
有権者と政治との間に緊張感ある関係を作り出し、政党が課題解決で競争し、それを有権者が判断する。そうした課題解決のサイクルを作り出すため、日本初のマニフェスト評価を実施しております。